インカ帝国が生贄に捧げたリャマが出土される。リャマの生贄の目的とは

   

 

インカ帝国の遺跡から、500年前に生贄に捧げられた4体のリャマがほぼ完全な状態で出土された。
研究者は、リャマは生贄の価値として人間の次に高かったのではないかと語る。
リャマの体に傷跡や切られた跡は見られなかったため、それらは生き埋めにされた可能性もあるという。
発見された場所はTambo Viejoというかつてのインカ帝国の主要都市の遺跡である。
リャマの毛にはカラフルな糸によって装飾が施されており、また、同じ場所から装飾されたモルモットの死体も発見された。

Credit:L.M. Valdez

Credit:L.M. Valdez

Credit:L.M. Valdez

最新の研究によればこのリャマが埋葬された15世紀の当時は、この場所が平和的にインカ帝国に併合された時代であり、生贄はその祝賀として行われた可能性を示唆している。
生贄は豊穣祈願や病気平癒を神に祈るためだけでなく、領土の支配を示すための政治的な目的で行われることもあるという。

インカ帝国がスペインによって征服された時代、スペイン人の宣教師であり著述家であったベルナベ・コボは、インカ帝国が動物を生贄に捧げる際は、その動物の毛色によってその目的が異なったと記録している。
それに依れば、茶色い毛のリャマは文明の創造者である神ビラコチャに、白い毛のリャマは太陽に、複数の毛色を持つリャマは雷に、それぞれ捧げられたという。

Credit:wikipedia(画像)神ビラコチャ

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